断熱材は3種類ある?自分の家にぴったりな断熱材の選び方とは

公開日:2022/04/15  最終更新日:2022/04/18


快適な住まいづくりを実現するためには、自分の家にぴったりあった断熱材を選ぶことが大切です。断熱効果により、室温を快適にコントロールでき、光熱費の節約にもなるからです。断熱材には大きく分けて3種類あり、それぞれの素材によっても効果が違います。こちらでは断熱材の違いを知り、比較検討ができるように解説していきましょう。

断熱材の持つ役割

外部の熱を遮断し家の中の保温効果を高めるという大きな役割があります。外気を遮断することで熱が逃げにくくなり、冷暖房機器の効率がよくなって、光熱費の節約にもつながるのです。

また、断熱材には隙間を埋める役割もあり、その結果、気密性が高まるといえます。気密性を高くすることは、ヒートショック現象の防止にもなり、さらに隙間がないことで換気効率がよくなって、音の漏れも少なくなるため、多少の防音効果も期待できるでしょう。

断熱材には、建物の外部と内部で生じる温度差によって発生する結露を防止する役割もあります。内部結露が原因で家が傷んでしまうことを防ぐためにも、断熱材は重要です。エネルギー消費量削減のための「建築物省エネ法」では、建築物の断熱性能の基準が定められています。高い省エネ性能のある住宅を建てるときには、補助金や税の軽減を受けることが可能です。

エネルギー消費量削減の観点からも、今後ますます断熱材の持つ役割は大切なものとなっていくでしょう。開放感のある家づくりをしたい場合は、断熱効果を高める壁よりも、大きい窓の方が好まれるかもしれません。高性能の断熱材を選び、利用できる場所に効果的に断熱材を使うとよいでしょう。

断熱材は3種類ある

断熱材は大きくわけて3種類あります。

■「繊維系」断熱材

ガラス繊維でできている「繊維系」断熱材は種類が豊富です。中でもグラスウールは、劣化しにくく断熱性能も長持ちするわりに価格は手ごろで一般的に使用されています。また、防音性・防虫性にも優れている断熱材です。

ほかにもロックウールは燃えにくく、高い断熱性能もありますが、湿気に弱いという特徴があります。セルロースファイバーは、リサイクルした古紙を原料とした繊維です。調湿性・防火性・防虫性にも効果的な断熱材として利用されます。インシュレーションボードは、木の繊維から作られた断熱材です。調湿性・吸音性に優れ、軽いため加工・施工がしやすい特徴があります。

■「天然素材系」断熱材

「天然素材系」断熱材は、主に羊毛と炭化コルクの2つ。羊毛は天然のウールで作られたもので、高い断熱性と・調湿性・吸音性・耐久性にも優れた断熱材です。炭化コルクはコルク樫の表皮から作られます。断熱性・防音性・調湿性・防虫性などに優れている断熱材です。

■「発泡プラスチック系」断熱材

「発泡プラスチック系」断熱材は、プラスチックを発泡させて製造されたものです。気泡の中に空気やガスを閉じ込めていて、断熱性が高くなっています。ウレタンフォームは、ポリウレタン樹脂を原料として作られた断熱材です。熱を伝えにくいガスを、小さい気泡に閉じ込めているため断熱性が高く、ボードタイプと吹付けて使用するタイプがあります。

耐水性が高く結露がしにくく耐熱性・防音性にすぐれた断熱材です。フェノールフォームはフェノール樹脂を素材とし、断熱性・耐水性・耐火性にすぐれています。ポリスチレンフォームは、ポリスチレンを原料とし耐水性・耐久性に優れている断熱材です。ポリエチレンフォームは、発泡剤をポリエチレン樹脂に加えることで発泡体にしたもので、防水性・断熱性に優れています。

何を基準に断熱材を選ぶべき?

断熱材にはたくさんの種類があり、それぞれに特徴があるので何を基準に選ぶかが大切です。

断熱材を選ぶときに、まず重要なのは断熱性能の高さ。断熱性能が高さは、熱の伝わりにくさを示す熱伝導率で表され、熱伝導率が小さい断熱材はしっかり断熱してくれます。硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム、グラスウール、ロックウールは熱伝導率が低いので断熱性がよいといえるでしょう。

万が一火災がおこったとき、断熱材の性能によっても安全性は大きく違ってくるので、燃えにくさで選ぶことも重要となります。繊維系のグラスウールやロックウールは、熱に強く燃えにくいもので、有毒ガスも発生しないので安全性が高い断熱材です。発泡スチロール系のポリウレタンは断熱性が高く、軽くて便利ですが、熱に弱く燃えやすいということがいえます。

また、湿気を吸うことで断熱性能が低下してしまう場合もあるため、湿気に強い断熱材を選ぶことも大切です。繊維系断熱材のグラスウールは、繊維間に空気を含み、熱を遮断する仕組みのため、ここに湿気が入ると性能が落ちてしまいます。

壁の中で結露が発生しても性能が下がってしまうので、正しい防湿施工が必要です。発泡プラスチック系断熱材はプラスチックでできているため、水や湿気に強くなっています。セルロースファイバーやインシュレーションボードといった木質系を原料とした断熱材は、原料の特性から調湿性に優れているのです。

 

断熱材は材質により種類がたくさんあるので迷ってしまうかもしれません。自分の家にぴったりあった性能のよい断熱材を選ぶことは、快適な家づくり、光熱費の節約、いざというときの安全性にもつながります。また、施工方法の違いや金額によっても選ぶ断熱材は変わってくるでしょう。ハウスメーカーの担当者に希望を伝えて、自分の家にあった断熱材を選んでください。

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